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企業経営の永遠の課題

経営者の永遠の課題

企業の経営に関する課題は、大きく分けて二つであると考えています。

その二つとは、「集客」と「生産」です。

経営に関する様々な問題も、この二つのどちらかに関連して発生しています。

集客とは売上を確保するための活動を意味しています。新規顧客やリピーターに自社の商品を購入してもらうために行う広告戦略、価格の決定や営業手法の決定などは、この集客の問題を解決するために考えることだと言えます。

もう一つの生産とは、集客により獲得した売上をいかにしてさばくか、という問題を意味しています。仕入等のための資金調達、納品までの流通戦略、設備投資や人材の雇用と育成など、売上を獲得してから後の経済活動を支える行動は全てこの生産の問題に直結していると考えられます。

また、この集客と生産の在り方を決めるための全体的な方向性としての上位概念が「経営戦略」であり、これらの問題の戦略策定を数字という具体的な基準に落とし込んで考えるために「会計」があると位置づけています。

話を戻しますが、集客と生産は取り組むべきタイミングをうまくバランスさせなければなりません。

集客がうまくいって売上が上がっても、その売上に対応できる人材、在庫や設備が会社に整っていないと、その売上を適切にさばくことはできません。

とはいえ、売上を確保できる前提で、先に生産の体制を十分に整えたとしても、費用の先行投資になってしまい、売上が予定通りに確保できるまでは資金繰りに苦労することになってしまいます。

銀行から資金融資を受け、多額の広告費や採用費に投資して大きく事業を拡大しようと考える方も、まず始めはミニマムスタートを心がけ、徐々に事業を大きくしていくという方が健全ですので、そのようなハイリスク・ハイリターンな事業戦略はあまりお勧めできません。企業の永遠の課題である集客と生産、この二つの課題をバランスよく解決していくということが事業を健全に運営していくことにつながるのではないでしょうか。

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